台風14号は九州で猛威を振るってるようで、これ以上被害がないことを祈ります。
動きが遅いため、ちょっと前の予報ではここらに今日辺り最接近する予定だったんですが、どうやら今夜から明日の午前中にかけて近づいてくるようです。
今日がお休みの予定になってたので、随分前にネットでパビリオンの予約入れておいたんですよ。なのに、この日に台風が来るって聞いてショック!なにもよりにもよって予約取ってある日に来なくても.....(T0T)やっぱよくよく運がないんだわ〜と思ってたら、意外に天気いいじゃないですか〜。大雨覚悟で出かけたのに、反対に日傘がいるくらいの天気でした。
台風接近中を思わせるような雲が.....。風もすごく強かった!
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台風だから.....と敬遠された方も多かったのかな、先日までの混雑は何だったの?!ぐらいにすいてました。約12万人の入場者。グローバルループがすきすきだったので、少ないんだな〜とういうのを実感。
まずはここまで来たらコンプリートしてやろうじゃないのっていう「めざめの方舟」最終章見てきました。最近はここの整理券GETするのにも、なくなるのが早くなっちゃって大変な状況。
最終章は「狗奴(くぬ)ー未生の記憶」。ウ〜〜ン、いまいちどうよ?!って感想。1番最初の映像がなんか1番感動したな〜(爆)
季節のことも考慮してあるのかどうかわからないんですが、落ち葉がいっぱい舞い落ちる映像→ディスプレイではさまざまな漢字や言葉がすさまじい速さで入れ替わり表示(壁面には狗奴の映像が映し出されてて、それがDNAのような映像に変わる)→赤ちゃんの顔がワンコの顔に変わりその入れ替わり→最後に雪が降ってくる。音楽もこれと言って印象に残ってるものがなく、途中で犬の遠吠えのような声が入ってたな〜という記憶しかない。
章が進むに連れて感動が薄くなってくるって........
このシステムに慣れちゃったのが原因なのかどうかわかりませんが、ちょっとガッカリ!
それから今日のお目当て国際赤十字・赤新月館へ。
ここはクチコミなどでどんどん入館者が増えていて、常時待ち時間が長い。朝早かったのでコモン2はすいてるのに、ここだけはすでに2時間待ち。並んでる間に2時間50分待ちにもなってました。通路が狭いとこにあるため、あまりにも長蛇の列になると並ぶのさえ断られることもあるそうです。まだ並べただけラッキーと思わなくちゃ。
これは赤新月館の入口付近です。マインドシアターでの映像は7分間なんですが、入れるのが40名の収容キャパしかないため、どうしても待ち時間が長くなってしまいます。でもそれだけの価値は十分ありました!!!
入館すると壁面に赤十字の歴史や活動を紹介する展示がされてます。赤十字が生まれたいきさつもCGの映像で流されてます。ここで2回待たされました。
そしていよいよマインドシアターへ。天井がラクに見渡せるような傾斜のついたソファーに腰掛け、天井にある4面のスクリーンを見ます。
Mr.Childrenが歌う『タガタメ』ととも、貧困や自然災害、戦争、疾病に苦しむ人々が懸命に生きようとする映像と赤十字の方達が活動されてる映像が流されます。
骨と皮だけのやせ細った赤ちゃん、スマトラ沖の津波の映像、ちゃんとした病院施設ではないところで治療を受けてる人々、地雷で足を失った姿や義足をつけリハビリに励む姿、手の指を失った子供。そして何よりも衝撃的だったのが少年兵が銃で人を殺してる姿や爆弾が投げられ破裂した中にいる兵士達
ううっ、むごい!と思う映像も.....。でも敢えてそのままを映し出すことによって、今世界で起きてることの現実を伝えてるように思います。
もう、何も言葉が出て来きません。泣く気力もないようなやせ衰えて目だけが異様にギョロってしてる姿や、病のためか泣き叫んでいる赤ちゃんの姿を見てるだけで、涙がボロボロ溢れて来ました。戦闘場面は言うに及ばず。きっと皆さん、同じような気持ちなんでしょうね。シ〜ンと静まりかえった重い沈黙の空気が漂ってます。
ミスチルの『タガタメ』はTVのCMで流れてるのをよく耳にしてました。この映像は「NO BORDER」というコピーがついてて映像自体好きなんですけど。
CMで使われてるくらいだから赤新月館の映像のために作られた曲ではないだろうに、映像と音楽がすごくマッチしてて相乗効果を上げてるように感じました。歌詞と映像の訴えてるものが同じなんですよね!
「子供を加害者にも被害者にもしてはいけない。」
ここのシアターを出ると皆さんが書かれたメッセージが壁一面に張り出されてて、「メッセージを書きませんか?」とスタッフさんに促されました。この思いをうまく言葉にすることはできないけど、今思えることを自分なりに残して来ました。
ミスチルの桜井さんやヤンキースの松井選手のメッセージが映像で流されています。
グッズコーナーがあるんですが、結構なんでもお安いです。ここでの売り上げの一部が赤十字の活動に寄付されるとこのことだったので、何点か購入してきました。
ここだけは万博内でも異質なパビリオンとなっています。以前来場してくださったお客さんが「万博には何回も来ているけれど、赤新月館が一番この万博でやらなくちゃいけないパビリオンになってると思う。」と言っていらしたのが、今は身にしみてよくわかります。最新技術を使ったものやお祭り騒ぎのようなものも楽しくていいけれど、万博だからこそ伝えていかなくちゃいけない世界の真実。
個人的にはこの万博は、実際に地雷を撤去してるタイの方にお話を聞いたり、国連の仕事をしてる方にお会いしたり、ストリートチルドレンのために活動してる留学生の方にお会いしたり、この赤新月館での映像もそうですが、今まで知らなかった(知ろうとしてなかった)世界の現実を教えてもらった貴重な場となっています。
なんかここのパビリオンでの衝撃がすごくて、このあといろいろなパビリオン回ってきたんですが、あまりに印象に残らなかったんですよね